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CASE STUDY

 

 
CASE1
氏名:河井達章 経験年数:4年目 資格:理学療法士
疾患:脳血管疾患・パーキンソン病
 
 ブルンストローム、ヤール分類共に最低ランクであり、四肢の緊張が極端に高く、介助を行うにあたっても、筋緊張による、阻害が非常に強い方に対して、レモンのアロマを嗅いで頂き、マカデミアナッツにて、上肢のトリートメントを行うと、手指の巻き込みを軽減した事に加え、下肢の筋緊張の低下し、介助に筋緊張による抵抗が明らかに軽減した。
 
 アロマ自体は5〜10分程度の時間でしたので、より良い結果が出た事に加え、施術の時間短縮も行う事が出来ました。皆さんがリハビリをする際に苦労する症例に対してもアロマは効果的です。勿論このような患者様に対してもアロマの評価は可能です。筋緊張の調整だけで終わってしまうリハビリ時間が、アロマによって、筋緊張を調整した後の運動療法を行う時間が作れるのです。患者様が求めているリハビリ方法を選択していきましょう。
 
 
 
 
 
 
CASE2
氏名:よしだひとみ 経験年数:9年目 資格:作業療法士(主任)
疾患:30代男性
 
<症状>
整形的な疾患は持っていないのに、疲れてくると慢性的に左足首の付け根が痛く、だるくなってくるという症状をお持ちで、一旦痛みやだるさが出ると何日も続くとのこと。施術前も実際に痛みがある状態でした。
<治療>
先に慢性的な疲労、内臓の疲労に対し、全体的な治療を行いました。身体が軽くなったと同時に足首の痛みも軽減はしましたが、まだだるさや違和感が残るということなので、足首の痛みという症状に対してのアロマを評価、選択し(この時は、ローズマリー、サンダルウッド、ジュニパーベリーでした)左足へのトリートメントを実施しました。
<結果>
トリートメント時にはすっかり眠っておられたのですが、施術が終わって立ってみると全く痛みがなくなっているとのことでした。また、翌日も全く痛みはなく1日をスッキリと過ごせたそうです。アロマリハで学べる「ある評価法」を使うと、痛みやしびれだるさだけでなく運動機能の向上も行えます。その評価法もどのような患者様であっても使用出来るよう工夫されています。
 
 
 
 
 
 
CASE3
氏名:藤田智史 経験年数:4年目 資格:理学療法士
疾患:脳血管障害(右重度片麻痺、左軽度片麻痺、重度失語症)
 
<症状> 感情失禁が強く、入院当初は泣くことが多かった患者様ですが、アロマを評価しムイエット(試香紙)へつけて渡すことで、ストレッチによる伸張痛などが起こっても感情失禁がでにくくなりました。その際に最も効果的だったのは、頭蓋仙骨療法と組み合わせてアロマを使った時でした。
 
 2カ月ほどして笑顔が多くみられるようになってきましたが、時折泣き出してしまいそれが長時間続いてしまうことがありました。その際にその時の状態にあったアロマを嗅いで頂くと笑顔が徐々に見られその後のリハビリ(PT・OT・ST関係なく)でも笑顔が継続されます。(ただ、明らかに不快な刺激がある場合は効果はありませんでした。)当初はにおいに対して興味を示すよりはムイエットを手でいじる動作が多かったのですが、徐々ににおいを自ら嗅ぐようになり、アロマを付けたムイエットを数種類渡すと、においを選び、気に入るにおいとそうでないにおいを分けるようにもなりました。
 
 重症者であり、アロマは刺激が強くなく禁忌の少ないものから使用していき、その日によって評価を行い徐々に使うアロマも変化していきました。感情失禁が泣くから笑うに変化したのは、本人の治癒力、リハスタッフ・病棟の関わりから変化したことも大きいと思いますが、その時の状態にあったアロマを使用することで感情失禁に改善がみられ効果も十分にあったと思います。アロマを使えば、必ずその場で感情失禁が改善するというわけではありませんでしたが、普段行っている介入にアロマを組み合わせることで感情失禁といった症状への介入の糸口も増えます。
 
 
 
 
 
 
CASE4: 
氏名:H.S 経験年数:1年目 資格:理学療法士
症例:認知症
 
 リハビリ当初から拒否の強い患者様でした。何をするにも拒否。一分椅子に座っていることも出来ません。基本は臥床でベッドサイドのリハビリを主に行っていますが、やはり徐々に体力も落ち立ち上がるのがやっとです。そこで、アロマの評価を使ってみることにしました。なかなか指示が入らないので、腕の長さでの評価ではなく、体幹機能によるアロマの評価を選択し、選ばれたのがグレープフルーツでした。このアロマは精神的にリフレッシュする精油の作用があり、気分を明るくし前向きになるようなアロマでした。
 
 この精油を使ってすぐには変化を感じることが出来ませんでした。(一年目なので動作の微妙な変化を気づけないので)しかし、その日の夕方のおやつの時間でした。
様子を見にお部屋に伺うと、ベッドに腰をデッドの柵に捕まっていました。
どうしたのか?と話を聞くと、「動きたい気分だ」とお話しされたのが印象的でした。この効果は長くは続かなかったものの、一歩前進出来、一年目でも効果を出せたと言う喜びでいっぱいでした。認知症のリハビリで悩んでいたのですが、少しでお可能性があるならその可能性にかけてみたいと思いました。
 
 
 
 
 
 
CASE5
氏名 : H.N 経験年数 : 7年目 資格:訪問リハビリ 理学療法士
 
疾患名 :Th12化膿性脊椎炎のため、前方支柱再建困難によりTh8~L2番までの後方固定術後(腸骨骨移植)高血圧症・尿がスッキリしない・痛みのために寝つきが悪い
 
<症状> 手術後、歩けないと診断されていたが、リハビリにて何とか屋外、杖にて歩けるまでに回復。しかし、両下肢のしびれが、根性坐骨神経痛と診断。痛み止めなどの薬などのコントロールもうまくいかず、日を追うごとにしびれのの持続時間の延長や痛みの増加、血圧上昇を伴っていく。
 
<選択> 訪問リハビリ先の患者様ということで、患者様からの情報を元に、精油とキャリアオイルの選択について、アロマ専門店の定員さんと相談。購入したものにて施術、代金をいただく形で行いました。坐骨神経痛に効果があり、高血圧症の人にも適応可、利尿作用を促すものということで、精油を“パチュリ”に決め、キャリアオイルは、使い勝手がよく、お買い得とのことで“セサミオイル”に決めました。
 
<治療> 下肢を直接触れるとしびれや痛みを伴うために直接施術行わず、精油成分の効果、タッチング・快感、血流増加による痛みの抑制をねらい、両手のアロマトリートメントを10~15分ほどかけて行いました。 トリートメント時には次第に眠りにつかれ、トリートメント後、血圧が低下165/102⇒148/80へそして、坐骨神経痛が大きく軽減したため、その後の屋外歩行練習が楽に行え、歩行距離の増加、フラツキの軽減につながりました。
<結果> 一時的ではあるものの、痛みの軽減につながりました。夜が眠れないほどの持続的なしびれと痛みに解放され、「いやぁ~すごいね」という満足感と笑顔をいただきました。結果として、歩行の実用性の向上を実感され、リハビリに対する意欲向上へつながりました。投薬指示や注射ができない理学療法士が、痛みを伴わない方法で、痛みの抑制が行える。また、運動などのリハビリを行うための前準備としても使えると思います。治療の選択肢として、アロマリハ、いかがでしょうか。
 
 
 
 
 
 
CASE6
疾患:アルツハイマー型認知症
 
<症状>認知症の日常生活自立度がⅣ。リハビリ、介助をする際、共に手や机をつかむ等の強い抵抗がみられる。身体的なリハビリも必要ではあるものの、行う事が困難な状態の方に対して、ミストスプレーでラベンダーのアロマを使用後、マカデミアナッツオイルにて、両上肢のトリートメントを座位姿勢で行った。
 アロマのみの時間は5〜10分程度を週2〜3回程度実施。速効的な効果では、ないものの、2週間程度続ける事で、施術後者に対しての抵抗が少しではあるが、減少し身体的な治療テクニックが行いやすくなり、アロマを取り入れる事での、今までとは違う変化を感じる事が出来た。今回頂いた症例は認知症に対する使用例でした。劇的な効果はすぐには出ないものの、維持的リハビリになりがちな部分を打開出来る要素もアロマには含まれます。さらにうれしいのは、全ての患者様が臥位でリハビリを行えるわけではありません。その点アロマはどんな姿勢でも使用可能です。
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